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水飲み場の蛇口から出る水を飲む、赤い首輪の犬
Water Guide健康コラム

犬の飲み水、水道水でいいの?ミネラルウォーターとの違いと選び方

Osanpo編集部公開 2026.08.21
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毎日あげている飲み水、ふと「水道水のままでいいのかな」と気になったことはありませんか。自分はミネラルウォーターを飲んでいるのに、愛犬には水道水。なんだか申し訳ないような気がして、犬にもペットボトルの水をあげたくなる方もいると思います。

先に結論からお伝えすると、犬の毎日の飲み水は、水道水で大丈夫です。それどころか、日本では水道水が、犬の毎日の水にいちばん向いていると言える理由があります。

この記事では、なぜ水道水でいいのか、塩素は心配しなくていいのか、そしてミネラルウォーターをあげるなら何に気をつけるかをまとめました。

🚰 なぜ水道水でいいのか

日本の水道水は、人が毎日そのまま飲んでも安全なように、法律の水質基準で管理されています。人が安心して飲める水は、犬にとっても安心して飲める水です。

そしてもうひとつ、見落とされがちな利点があります。水道水には、消毒のための塩素がごくわずかに残っていて、器に注いだあとも雑菌が増えるのを抑えてくれます。犬の飲み水は、器に入れて何時間も置きっぱなしになることが多いので、これは大きな利点です。

さらに、日本の水道水はほとんどの地域で軟水(ミネラルが少なめの水)です。あとで説明する「硬水の心配」が、そもそも小さいのです。

👃 カルキ臭が気になるとき

水道水の塩素はごく微量で、犬の健康への影響は心配ないとされています。ただ、においに敏感で、カルキ臭のある水を嫌がる子はいます。

その場合は、汲み置きしてしばらく置く、沸騰させて冷ます、浄水器を通す、といった方法で塩素は抜けます。ここでひとつだけ覚えておいてほしいのは、塩素を抜いた水は「傷みやすい水」になるということです。雑菌を抑えていた塩素がなくなるので、浄水や汲み置きの水を使うなら、こまめな交換と器洗いをセットにしてあげてください。

飲み水の交換頻度や器の衛生については、水分補給の記事にくわしくまとめています。

🏷️ ミネラルウォーターは「軟水」を選ぶ

ミネラルウォーターをあげてはいけない、というわけではありません。選ぶときの基準はひとつだけ、「軟水」を選ぶことです。

  • ラベルの「硬度」を見る… 数字が小さいほどミネラルが少ない軟水です。「軟水」と書かれていればそのまま目印になります
  • 国産の天然水はほぼ軟水… 日本の水はもともと軟水が中心なので、国産を選べば大きく外しません
  • 海外産には硬水が多い… ヨーロッパ産のミネラルウォーターには硬度の高いものがあります。あげる前にラベルを確かめてください
国産天然水のペットボトルのラベル。「硬度約46mg/L(軟水)」の表示に赤い丸がついている

たとえば我が家にあった国産の天然水は、ラベルに「硬度約46mg/L(軟水)」と書かれていました。この一行を確かめるだけで大丈夫です。ペット用として売られている水がほぼ軟水なのも、同じ理由からです。

🪨 硬水を避けたい理由

人にとっては「ミネラル豊富」は体に良さそうな言葉です。ところが犬では、これが逆に働くことがあります。

犬に多い尿路結石のひとつ、ストルバイト結石は、その多くが膀胱の細菌感染から始まります。細菌が出す「ウレアーゼ」という酵素がおしっこをアルカリ性に変え、その環境で結晶が育ってしまうためです。ですから、いちばん大事なのは水の種類よりも、おしっこの色やにおい、回数の変化に早く気づくことです。

そのうえで、硬水に多いマグネシウムやカルシウムは、結石そのものの材料にあたるミネラルでもあります。積極的に選ぶ理由がない以上、毎日の飲み水にはしない、という位置づけで考えておくと安心です。

我が家の源(げん)は、尿にストルバイト結晶が見つかったことのある子です(そのときの話は水分補給の記事に書きました)。それもあって、我が家の飲み水はずっと水道水です。

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結石や腎臓・心臓の持病がある子は、水の種類について一度かかりつけの先生に確認しておくと、より安心です。

⚠️ ほかに気をつけたい水

  • 井戸水・湧き水・川の水… 消毒されていないため、雑菌や寄生虫のリスクがあります。散歩やお出かけの先で飲ませないようにしてください
  • 冷蔵庫でよく冷えた水… 冷たすぎる水はお腹の負担になることがあります。常温くらいがちょうどいいです
  • ウォーターサーバーの水… 軟水であれば水自体は問題ありません。注ぎ口やタンクの衛生管理をこまめに

💬 よくある質問

Q浄水器やウォーターサーバーの水は、犬にはダメだと聞きました。

ダメではありません。水そのものに害はなく、塩素が抜けている分「傷みやすい水」になるだけです。使うなら、こまめな水の交換と器洗いをセットにしてあげてください。ウォーターサーバーは注ぎ口やタンクの衛生管理も忘れずに。

Q家族の硬水をひと口飲んでしまいました。

少量なら慌てなくて大丈夫です。硬水の心配は「毎日飲み続けたとき」の結石リスクなので、日常の飲み水にしないようにすれば十分です。結石の既往がある子で気になる場合は、かかりつけの先生に相談してください。

Q「軟水」はどう見分ければいいですか?

ペットボトルのラベルに「軟水」の表記か「硬度」の数字があります。数字が小さいほど軟水です。国産の天然水はほぼ軟水なので、国産を選べば大きく外しません。ヨーロッパ産には硬度の高いものがあるので、ラベルを確かめてから。

Q人は硬水を飲んでも平気なのに、どうして犬はダメなんですか?

実は「人は平気で犬はダメ」と言い切れるほど、硬水そのものが犬の結石の原因だと分かっているわけではありません。犬に多いストルバイト結石は、その多くが膀胱の細菌感染から起こることが分かっています。ただ、硬水に多いマグネシウムが結石の材料になるミネラルであることは確かですし、犬は体が小さいぶん、同じ一杯でも体重あたりの量が多くなります。わざわざ選ぶ理由がないので、毎日の水は水道水か軟水に、というのがこの記事の考え方です。

Q災害用の備蓄はどの水がいいですか?

軟水のペットボトルを人の分と一緒に備蓄しておくのがおすすめです。硬度の低い国産の天然水なら、人も犬も同じ水でまかなえます。

📌 まとめ

  • 毎日の飲み水は水道水でOK。残っている塩素が、雑菌の繁殖を抑えてくれる
  • 浄水・汲み置きを使うなら、こまめな交換と器洗いをセット
  • ミネラルウォーターは軟水を選ぶ。硬度の高い水の常用は避ける(とくに結石の既往がある子)
  • 持病のある子は、水の種類をかかりつけの先生に確認しておくと安心
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📚 出典・参考

Osanpo編集部の犬、源
著者
Osanpo編集部
相棒は源(ボストンテリア・8歳)
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